沿道を黙々と突き進んでいると、途中で携帯が鳴ったから電源ごと切った。
何が純真そうで手がだせない、だよ。そりゃどーせオレはとっくに汚れてるよ。
つーかそれだって全部あんたのせいだろ!
わざわざ海まで呼び出されて、なんだよオレはお前専属のデリヘル嬢か!ふざけんな!
だいたい、いつもいつも会うたびにやろうとするなんて、
いくらオレらがそういうお年頃だっつってもおかしいだろ!
ふだんの榛名の態度にまで怒りが飛び火して、はたと気づいた。
・・・そういや、会って、やらないときってほとんどないんじゃ・・。
恐ろしくなって、自信のある記憶力を総動員してさらってみても、
呼び出されてやらずに済んだときが思い当たらない。
今さらのようにそんな事実に気がついて、血の気がひいた。
・・・もしかして、もしかしなくても元希さんにとってのオレって・・。
そりゃ自分でも恋人同士だなんて甘いこと考えていたわけではないけれど、
いくらなんでも体だけ、なんて、あんまりなんじゃないだろうか。
自分と榛名の関係が何なのかわからなくなってきて、阿部は立ち止まって防波堤に寄りかかった。
いや、あの人、顔だけはいいからそれなりにモテるし、
やるだけならわざわざ男のオレなんかじゃなくたっていいはずだ。
・・・でもあいつ、つけたり外に出すの、イヤがんだよな。
女だったら妊娠するから男のオレのほうが安全ってだけなのかも。
だいたい、この関係が始まったのだって、いきなり押し倒されたのがきっかけだったし。
考えれば考えるほど、体だけの関係としか思えなくなってくる。
体に力が入らなくなって、防波堤を背にずるずるとしゃがみこんだ。
動く気にもなれなくて、みるともなく通り過ぎる車を眺めていたら、
右へ通り過ぎた赤い軽自動車が、突然バックしてきて阿部の目の前で停まった。
運転席の女が身を乗り出して、顔をまじまじと見つめてくる。
「ねえ、一緒に海でも見ない?」
ひとしきり阿部の顔を見て納得したような女は、そう言ってにこっと愛らしい笑顔をうかべる。
「・・・」
逆ナンかよ、いつもなら無視を決め込むところだが、精神状態がぐらついてるところへの
不意打ちだったのでうまくかわすことができない。
そうこうするうちに、女が車から降りてきた。
「いきなりでびっくりした?なんだか泣いてるみたいに見えたから、気になっちゃった。
恋人とケンカでもしたの?」
「・・べつに」
「図星なんだー。ねえ、よければ話してみない?おねーさんが聞いてあげるよ!」
やけに馴れ馴れしいなと、不審げな目を向けても女はびくともせずに笑っている。
女子大生・・かな。制服を着ていない女はよくわからない。
逆ナンしてくるわりにスレたような雰囲気はなくて、
肩までの黒いストレートの髪。くりっとした目。親しみやすい綺麗な顔をしている。
「・・・・」
誰かに喋ってしまえば、このわけのわからない榛名との関係に答えが出せるのだろうか。
榛名の自分勝手な行動に阿部が悩まされるのはしょっちゅうで、
そんなときは秋丸に愚痴ったりすることもあるのだけれど、所詮、秋丸は榛名の友人だ。
秋丸はいい人だし、快く相談にのってくれるけれど、何でも話すわけにはいかない。
いっそ行きずりの見ず知らずの人のほうが後腐れがなくて喋りやすそうだ。
どうせこの場かぎりのことなんだから、と阿部はヤケクソになる。
「・・あの・・会うたびにいつもやってんのっておかしいですよね」
「え?」
女がきょとんと目を丸くした。
バカか。オレは。いきなり何を言ってるんだ。
さっきまで考えていたことをいきなり言葉にしてしまった自分に頭を抱える。
いくらなんでも初対面の女にこんなこと言うなんてありえない。
慌てて謝ろうとしたら、驚いていた女が突然大きな声で笑い出した。
「そーなんだ。会うたびいつもしてるんだ!」
「すみません・・」
「んー。そうねえ。たしかに会うたびっていうのはちょっとイヤよねー。
まるでそれだけが目的みたいだもんね」
「やっぱ、そうっすよね・・」
「それでケンカしたの?」
「ケンカってわけじゃ・・・今日も呼び出されて、ちょっと遠くから来たんすけど、
結局やらせろ、って言われて」
「そりゃ腹立つわねえ」
「それなのに他の仲よさそうにしてる人には、手を出さないらしいんすよ。
オレは、呼べばやらせるヤツって思われてるのかな。エロいとか言われるし、
実際、いつも会ったらやってるんだから、そう思われても仕方ないんすけど」
「でもいつも会って、するだけじゃないんでしょ」
「それは・・・」
どうだろう、会うのはいつもどちらかの家で、他に何をしてるといわれても・・。
言葉につまる阿部を見て、慌てて女が話題をかえる。
「ね、つきあってる相手ってどんな人?」
「・・強引で、わがままで、自分勝手なヤツです」
「そーなんだ」
よほど笑い上戸なのか、それを聞いた女はまたひとしきり笑う。
「そんなヤツとよくつきあってられるね」
「つきあう・・っていうか、ずるずるとつきあわされてて」
「じゃ、その相手が好きじゃないんだ?」
「・・・・よくわかりません」
「それなのにやっちゃってるの?」
「相手が強引だから、気づいたらいつも流されてるんすよね・・」
そういいながら、我ながら言い訳めいているな、と阿部は思う。
いつも榛名のペースにのせられてるのはたしかだけれど、
べつに強姦まがいの行為ではないから、拒絶しようと思えばできるはずなのだ。
結局、自分だって榛名とするのがいやなわけではない、のだ。たぶん。ほんとは。
だけどそれだけが目的だと思うと―――
「つまり、体だけじゃイヤってことなんだよね」
「は?」
「そんなの当然だよ!ね、タカヤくん。私と一緒に行きましょ!」
「え?な、どこにすか」
「近くで連れがバーベキューするの。いっぱい食べたら元気になるよ」
「いや、あの、オレは・・」
さあさあ、乗ってちょうだいと有無を言わさず助手席に座らされてしまった。
見かけによらずなんて強引な女なんだ。こんな見ず知らずの女の車に乗って大丈夫なんだろうか、
と不安になりつつも、どうとでもなれという捨て鉢な気分もあって、阿部はそのまま従った。
「はい。タカヤくん。着いたよ、降りてちょうだい」
目的地はすぐ近くの場所だったらしく、いくらも運転していないうちに車を停めた女に
きびきびと告げられて、ふと阿部は不思議に思う。
・・・オレ、名前言ったっけ?
「あの・・」
尋ねようとしたら、女は砂浜にいる集団に向って「おーい!」と元気よく手を振っているところだった。
その声に何人かが振り返ったのだが、その顔はどこかで見たことがあるような気がして、
阿部は眉を寄せる。
あの人はさっき会った加具山さんじゃ・・それに、あのメガネー。
「・・秋丸さん?」
阿部が呆然と呟くと、女が振り返った。
「ごめんねー。タカヤくん。だますつもりじゃなかったんけど、
私、武蔵野のマネジやってたんだ。宮下涼音です。よろしくね」
ああ、だから自分の名前を知ってたのか、
態度がやけに馴れ馴れしかったのもそういう理由か。
附におちつつも、どうせ知らない人だからと、
いろいろ喋ってしまったことに気づいて顔から火が出る。
恥ずかしいなんてものじゃない、いっそこのまま砂浜に穴を掘って埋まりたい。
落ち込む阿部をよそに涼音は強引に手をひっぱって、集団の方へ連れて行く。
「あ、タカヤくん。また無理やり榛名に呼び出されたんでしょ。いつもごめんね」
涼音に引きずられる阿部の姿に気づいた秋丸が声をかけてきた。
自分を見ても驚かないということは、榛名から話を聞いているのだろうか。
「いえ、その・・」
阿部はバーベキューの準備をしている集団をそっと横目で見たが、榛名の姿はなかった。
「ああ、榛名?あいつならタカヤくんを怒らせたからって探しにいってるよ。
榛名のヤツ、またなんかやった?−−−あ、噂をすれば、だ」
「タカヤ!」
ひときわ大きな声がして、髪を乱した榛名が駆け寄ってくる。
「てめー、クソナマイキに電話切ってんじゃねーよ。このオレをどんだけ走らせたと思ってんだ」
掴みかからんばかりの勢いに、後ずさりしようとしたら、思わぬ助けが入った。
「榛名は触っちゃダメ!この子は私がナンパしたんだから、私のモノなの」
「え、み、宮下先輩?」
阿部の前に立ちはだかった涼音に睨みつけられて、どうやらこの年上の元マネジに弱いらしい榛名は
珍しくも戸惑って固まっている。
「つきあってる相手を不安にさせるなんて、男として失格!
もう榛名はタカヤくんに近づいちゃダメだからね!」
「な、なんでっすか。つーかタカヤ。お前、なんで宮下先輩にナンパされてんだよ!」
「榛名がタカヤくんを大事にしないからだよ。さ、あっち行って私と一緒に食べましょ。タカヤくん」
詰め寄られそうになったが、涼音がかばうように阿部を榛名から遠ざける。
「おい、待てよ、タカヤっ」
肩に伸びてきた榛名の手を阿部はとっさに払った。
「オレに触んな!」
「タカヤ?」
「どうせあんたは、オレの体だけが目的なんだろっ」
「はああ?」
そのとき、バーベキューの準備をしていた武蔵野メンバーたちは、阿部の言葉に虚をつかれて
着火剤をダバダバ垂れ流してしまった。もの凄い勢いでバーベキュー台が炎上して、
うわ、引火した!火を消せ、肉を守れ!と背後ではちょっとした大惨事だが、
騒ぎをおこした当の本人はそれに気づくどころではない。
「どうせオレは女みたいに妊娠しないからやってるだけなんだろ」
「おま、それ、いったい何言って・・」
「何それ、榛名、最低!あんたがそこまでひどい子だとは思わなかったわ」
「え、宮下先輩、違いますって。誤解っす。タカヤ、お前は何わけわかんねーこと言ってんだよ!」
「ほんとのことだろ。だってあんた会うたびにやらせろってばっかいうじゃねえか!」
「それはお前がエロいからだろ」
「そのエロいって何だよ。あんた頭おかしーんじゃねえのか!」
「そうよ、榛名。つきあってる子にむかってそんな言い方あんまりだよ!」
「いや、宮下先輩。そーいうわけじゃなくって、コレはほめ言葉なんすよ」
「そんなわけあるか!どうせ、オレは純真じゃねえしな。だからって・・」
「あーもう、どうしてお前はそやってすぐ泣くんだよ」
「泣いてねーよ!」
「榛名が泣かしてるんでしょ!もっと優しくしてあげなさい!」
「宮下先輩、だからこれは・・」
「―――あの、お取り込み中悪いんだけど・・・」
「んだよ秋丸」
「何よ秋丸!」
怒鳴りあう三人の間に、絶妙の隙をついて秋丸が静かな声で割り込んだ。
激した榛名と涼音に同時に睨みつけられるのを、温和な笑顔でかわして背後に目配せすると、
待機していた大河がここぞとばかりに涼音を場からひきはがした。
「ちょっと、何すんのよ!」
「お前が混ざるともっとややこしくなるから、こっち来とけ」
「えー。だって、タカヤ君、かわいそうなんだよー」
不満の声をあげる涼音が、大河に宥めながら連れて行かれるのを見送った秋丸は、
無言で睨みあっている榛名と阿部に向き直り、穏やかに告げる。
「あのね、二人とも。夫婦喧嘩ならどっか行って二人きりでやってほしいんだけど。
君らのケンカに巻き込まれるとね、著しくチームの士気が下がるんだ。
なんでかは、わ・か・る・よ・ね?」
炎上するバーベキュー台を背景にした秋丸の笑顔は、あくまでも穏やかなままだったが、
目だけが笑っていない。うすら寒さを覚えて、榛名と阿部は二人揃って神妙にコクコクと頷いた。
そうして、バーベキューの輪から放り出されて二人っきり。
阿部は距離をとりつつ、榛名の後ろを歩きながら嘆息する。
危なかった。また我を忘れて、あの悪夢の練習試合の二の舞を踏むところだった。
若干手遅れだったような気もするが、致命傷ではない、と思う。
いつも温和な秋丸のあの迫力には驚いたけれど。
―でも秋丸さんだって、この元希さんとずっと友達やってる人なんだもんな。
そう考えれば、なんとなく納得できてしまう。
それに、ふだん怒らない人のほうがキレると怖いよな――栄口とか、西広とか。
そんなとりとめのないことを考えて、気を紛らわしてみるものの、
先を歩く榛名がいっこうに振り向かず、表情も見えないままなのが気に掛かる。
沈黙も気まずいけれど、それは波の音がごまかしてくれる。
ここが海でよかった。
一定のリズムで繰り返される水の音に耳を澄まして、
夕刻が近づくにつれ色づきはじめた太陽と海をぼんやり眺めていたら、
ふいに榛名が振り返って不満そうに訊いてきた。
「おい、体だけが目的ってどーいう意味だよ」
「どういうも何も、そのまんま、です、けど」
立ち止まって自分を見下ろす榛名の表情は、怒っているようではないが、感情が読みとれない。
「お前、オレのことそんなふーに思ってんの」
「だって、そのとおりじゃないですか。会ったらいつもやってるし。
つーかやるために会ってるとしか思えないんすけど・・・」
「そんなん、好きだったら触りたいって思って当然だろ!お前はそうじゃねえのかよ」
「・・・それは」
「なんだよ。オレに触られるのイヤなんかよ?」
「・・そういうわけじゃないすけど・・でもそればっかってのも・・」
言葉が続かなくて黙り込むと、また波の音だけが響いてくる。
しばらくの沈黙の後、ふいに榛名が叫んで頭をかきむしった。
「あー、もう。わかった!んじゃもう、オレ、お前とやらねえ!」
「・・・・え?」
「お前とセックスしねえって言ってんだよ」
いつも会うたびやってる榛名が、セックスしないということは、
―――もう会わないということだろうか。
「んだよ。そんな顔すんなよ。お前がやりたくないって言ったんだろ」
それはそうだ、けど。
もう今までのように呼び出されて会うこともなくなるってことは、別れるということなんじゃ・・。
どうしていつも榛名はこんなに極端なんだろう。
自分だってまったくやりたくないわけではない、というのに。
でもそんなこと口に出せるわけがないし、言ったとしても女々しいようで、阿部は黙り込んだ。
耳鳴りがしてきて、さっきまでは心地よく沈黙を埋めていてくれた波の音すら鬱陶しい不協和音になる。
そんな波の音を黙らせるように榛名が宣言した。
「あれだろ。結婚するまで我慢すりゃいいんだろ」
「・・・・・・・・は?」
「だって、オレはこんなにタカヤのこと愛してやってんのに、
体だけが目的とか、そんなこと言われんのすっげームカつくんだよ。
だから、結婚するまでやんねえ。それでいーだろ」
阿部は自信満々に言い切る榛名の姿を呆然と見つめた。
愛してやってるって、その高飛車な言い方は何なんだ。
だいたい結婚ってなんだ。結婚するまでっていつまでなんだ。
いや、そもそも男同士で結婚できないってこと、あんたわかってんのか?
冗談なのか?だとしたら、いったいどういう冗談なんだ?
ツッコミどころは多々あるのだけど、どう見ても目の前の榛名はマジだから。
「・・っ」
「うおっ。どーしたタカヤ」
不意にしゃがみこんで全身を震わせる阿部の姿に榛名が慌てて駆け寄る。
「んだよ、お前、泣いてんのか?」
「・・・泣いてません。笑ってるんです」
バカだ。こいつほんとにバカだ。
笑えすぎて、感情が振り切れる。
涙腺が破壊されて、砂浜に滴り落ちるほど涙が溢れた。
涙がとまらないのは、おかしくて、おかしくて笑いが止まらないせいだ。それだけだ
「なんだよ。ほんとは泣いてんだろ。お前、ほんとよく泣くからなー」
蹲って体を丸めて震える阿部の背中を、ぽんぽんと、なぐさめるように榛名が撫でてくる。
その大きな手の優しいリズムにあやされて、ようやく落ち着いた阿部が涙を拭いながら顔をあげると、
滅多となく困りきったような榛名の顔が見えた。
「いいですよ」
「あ?」
「結婚しなくても、やってもいいです」
きょとんとしている榛名にそっけなく言ってやる。
「だって、どうせ元希さん、我慢できないでしょ」
「ばーか。本気のオレをナメんなよ。つーかお前のほうが我慢できねーんだろ」
「うっさい」
睨みつけて、蹴りまで入れてやったのに、榛名は笑っていきなり阿部を抱き上げた。
「な、なにすっ・・・」
「機嫌なおったみてーだな」
嬉しそうに言いながら、榛名は阿部の目じりに溜まった涙をペロリと舌で舐め取って
そのまま唇に触れてきた。そのまま深く唇を合わされて、優しく丁寧に舌で探られると、
涙のせいで少しだけ海のようにしょっぱかった。
「仲直りのキスな!」
だからそういう恥ずかしいことを朗らかに平然と言うな。
面映くて俯いたら、榛名の左手がそっと頬に触れてきた。
もっとすごいことをさんざんやってるというのに、こんなふうに榛名に触られるときが
一番どきどきするのはなんでなんだろう。
「タカヤ、顔真っ赤。お前ほんといつまでもウブだなー」
「・・・・夕陽のせいです」
「んなわけねーだろ。ま、いいや。お前がどう思ってンのか知らねえけど。
オレ、結構お前のこと大切にしてんだからな。覚えとけ」
だからなんなんだよ、その上から目線の物言いは。
それにオレはあんたと違って記憶力がいいから、忘れたりなんかしねえんだよ。
あんたのほうこそよく覚えとけ。
言い返したいことはたくさんあったけれど、自分を見る榛名の目が思いがけず優しかったから、
阿部は黙って頷いた。
呼び出されて海までやってきて、毎度のごとくケンカして、
おまけにまた武蔵野メンバーにまで恥ずかしい姿をさらして、間抜けなかぎりだけど、
つまりは自分も体だけじゃイヤだ、なんて思うくらいにはこのバカが好きってことなんだろう。
空と海と波の音と。
おまけに赤く染まった夕陽まで落ちてきて、どんな幸せな恋人同士ってかんじだ。今のオレたち。
映画でこんなシーンなんかみたら、勝手にやっとけ、って吐き捨てる。絶対に。
それでも―――
「元希さん」
「ん?」
「オレ、海に来てよかったです」
「そーだろ」
満足そうに目を細めた榛名が嬉嬉として言った。
「よし、じゃ次は仲直りのセックスな!タカヤ、あの小屋行こーぜ!」
「・・・ざけんなっ」