「タカヤー。んだよ。お前まだ怒ってんの」
「・・・怒ってません。落ち込んでるんです」
「なんでだよ」
「オレ、明日からどんな顔して学校に行けばいいんすか」
「別にフツーの顔でいけばいいだろ」
「そりゃ、あんたは平気なんでしょうけど・・ていうか元希さん」
「なんだよ」
「なんであんたはさっきからそんな嬉しそうなんすか」
「だって、これでオレたち公認カップルだろ」
「・・・・」
「タカヤが隠したがるから我慢してやってたけど、これからは心置きなくデートできるな」
「元希さん・・まさか」
「ん?」
「今日のわざとじゃないすよね」
「いやまさか、タカヤがあそこまで激白するとはなー。オレも驚いた」
「・・・絶対しませんから」
「は?」
「絶対デートなんかするか!つーか、もう二度とあんたなんかとは会わねえ!」
「またまた無理すんなって」
「無理じゃねえよ。金輪際その顔見せんな!」
「そやって短気おこすから、後悔すんじゃねーの」
「しねえよ!っつーかニヤニヤすんのやめろ」
「だって、あんとき我にかえったタカヤの顔、すっげ煽られた」
「〜〜〜」
「ほら、その顔。んー、お前ほんっとカワイイな」
「カワイイって言うなっつってんだろ!!ちょっ、やめ、近寄んな!オレに触るなーー!!」