「ターカーヤ、着替えさせてやろーか」
(あーあ、元希のヤツまた隆也で遊んでるぜ)
(隆也もかわいそうになー)
「そうですか、じゃ、お願いします」
(ぶっ、たっ、隆也!!??)
「へっ・・どしたんだよ。お前イヤがんねえの?」
「だって、男同士だったらこんくらい当たり前なんでしょう?」
(いやいや、当たり前じゃねーよ!)
「お、おう、まーな」
「じゃあいいですよ」
(隆也、違う、違うぞ!)
「あ、オレばっかりじゃ悪いから、元希さんも、着替えさせてあげますよ」
(!!!)
(隆也がスレた!)
(隆也がコワれた!!)
(わかってねーだけじゃねえの?)
(つーか、あれ、わざとやってんのか??)
(わざとじゃねーよ、目がまじだぞ)
「や、それは」
「?イヤなんですか?」
「イ、イヤじゃねーけど、あーそうだ、オレ、監督に呼ばれてたんだった!じゃ、タカヤまたなっ」
(すげー、隆也、元希を撃退した!)
(オレ、元希のあんな顔はじめて見た)
(そりゃ真顔で隆也にあんなこと言われたらびびるって)
「元希さん?・・なんなんだよいったい。あれ、みんな、どうかしたんすか?」
「いや、いやいやナンでもねーよ、な」
「おう、な、なんでもねーよ」
「いや、ほんとに」
「?」
(隆也、大丈夫なんかなー)
(どうも間違った方向に行ってそうなんだけど)
(どうしてやりゃいいんだか・・・)